2009年9月26日土曜日

子供向けミュージカル

今回はパパの話。

なつとの誕生日に家族で集まったとき、ふと出た話があった。僕の小さいころに聴いていたレコードの話だ。

1970年代前半、当時ビデオ(VHS)は無く、子供向けの娯楽はレコードと絵本に限られていた。
4歳頃の僕が、盤が擦り切れるほど聴いていたのがこのレコード。A面があんぱんまん、B面がチリンの鈴。話の作者はどちらも、「やなせたかし」さんだった。なつとの誕生会のあと、父親が家のどこからか探し出してきたのだ。

僕もそういわれれば何度も繰り返し聴いていた記憶がよみがえり、懐かしくなり、埃が被ったプレイヤーが動くことを確かめて、皆で聴いてみた。
聴いてみると、確かに覚えがあった。しかし、盤の歪みがひどく、音が跳んでしまう。30年前のもので、特にレコードに趣味がある家族ではなかったので、仕方が無いところだった。試しにインターネットでこの盤について調べてみたところ、廃盤となっていて、オークションで取引されている形跡もない。つまり、この音を聴く方法は他に無さそうと言う事だ。

しかし、ここで終わらなかった。
父親が、1週間毎日、盤に重石を載せて熱を加えた。2週間後、再び実家で聴いてみると、なんとか聴ける状態に戻っていた。

僕も父親の努力に応えなければならない。それに、このレコードは良いものだと思ったので、残しておきたいと思っていた。
CDにレコードの音を残すために、僕は古いプレイヤーとLPを家に持ち帰った。

秋の夜長、なつとが寝静まったあと、プレイヤーを運び込んでこんな状態に。

昔の物だからか、高機能なものでないからか、よく分からないが、音声の出力端子が用意されていない。仕方なく、フォン端子から音を抜き、PCのライン端子につなぐ。家にある不要になったケーブルや端子をかき集めて半田付けしてケーブルを作る必要があった。

盤の歪みは相当修正されていたが、自動演奏では音の跳びが激しい。レコード針の上を強すぎず、弱すぎずの力加減に注意して押さえながら音跳びを減らしながら、レコードを回し、なんとか聴ける程度の録音が出来た。

児童向けのミュージカル仕立てのLPだ。
子供にとっては、ビデオばかり見せるよりも、耳から聴くだけの娯楽があっても良いのではないかと、改めて見直した。

あんぱんまんの元祖というか、原型を知っている人は、そんなに多くないとは思うが、今のアニメとは全く違う。小さな子にも分かりやすい、いい出来だと思う。


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